ゲームフィッシングとは
網や銛などの漁具ではなく、あえて魚を「獲る」には効率の悪いロッドとリールを使って1尾の魚と関わり合う。ゲームフィッシングとは、つまるところこの1点に集約できます。職漁師とは異なる視点で魚の本能を感じ、実践する。釣り人がビッグワンを手にするまでには苦悩と喜びがあり、それはまさにゲームと呼ぶにふさわしいものです。
ビッグワンを手にしたい。これはすべての釣り人の夢でしょう。しかし、手段を選ばず夢に向かうのではなく、公平に、共通ルールのもとで魚の大きさを競おうじゃないか。こうして生み出されたアングリングルールがいわゆるIGFAルールと呼ばれるものです。
IGFA(International Game Fish Association)とは、釣りに関する科学、教育、ルール制定、記録の管理・保管、ゲームフィッシュ保全など、倫理的な釣りの促進と普及に取り組んでいるフロリダに本拠を置く非営利団体で、世界で最もメジャーな釣り組織とされています。
てっぱつドルフィンフェスティバルもIGFAルールに準じることで、参加者の公平を担保しています。たとえばリーダーは長いほど有利になるため、長さに上限を設ける。ロッドは短いほどリーダーをリールに巻き込みやすいのでロッドの最短長を定める、など。このほか、ひっかけ釣りの禁止やファイト中に他人と交代してはいけない、など。
IGFAルールというと厳格な印象がありますが、実際はオフショアにおける常識的な釣法とタックルであれば概ね問題ありません。疑問点などはインストラクターにお尋ねください。
シングルフックとリリースについて
ゲームフィッシングはキャッチ&リリースと関連付けて語られることが多く、これは魚を食料とみなさず、釣りを楽しむのための資源とする考えに基づいています。てっぱつドルフィンフェスティバルが推奨するシングルフックの使用は、できるだけ魚にダメージを与えずにリリースする最良の方法なのです。