加地 学
1991年、加地さんはインドを旅する中で手仕事に関心を持ち、帰国後和歌山県の森岡成好氏 と出会い、1995年に弟子入りをします。
3年間の修行の後、北海道へ帰り留寿都村に築窯、道内の各所で土を採取し「土を焼く」という 原点に集中し作陶を始めます。
薪窯による南蛮焼締は雪に閉ざされる冬の間は窯炊きが出来ないため、その間は石炭窯で粉引きや施釉の器を製作しています。
2022年、伊達市に移転築窯、現在に至ります。
蹴轆轤で生まれる気持ちの良いおおらかな器は「加地学」という人物がそのまま表現されている と感じます。
静かに轆轤に向かう時間と、荒々しい炎と共に7日間焚き続ける時間は、相反するようでいて根底に流れるのはどちらも穏やかな時間のように思います。
逞しい大きな川のように、加地さんが土と向き合ってきた時間と日々の営みが一つの大きな流れとなり、器として現れています。
UtsuwagaU様 制作
写真では伝えきれない 加地さんの作陶の様子をご覧いただけます
「加地 学」うつわ展
2024年 8月31日(土) ー 9月16日(月・祝)
ギャルリ灰月
長野県松本市中央 2-2-6 高美書店2階
0263-38-0022