2010年から始まった通い稲作塾。これまで通い稲作塾には本当に多種多様な職業や年齢の方にご参加いただきました。最近はお子さん中心の家族でのレクリエーションとして参加される方も随分増えました。
しかし、私が通い稲作塾を始めた本当の理由があります。
2005年、愛・地球博で日本館ディレクターを務めた時、「地球環境はすでにぶっ壊れていて、もしいま大昔の生活に戻したとしても、百年以上は気温は上がり続け、人類は食糧確保が難しくなっていく」といった内容のことを何人かの専門家が同じように言っていました。
このため、私は家族を巻き込んで、自分たちの食糧としてのお米、エネルギーとして薪をつくる暮らしの実験をしに、東京から信州へ移住しました。
移住して2年目に住んでいる地区の方に茂木重幸さんを紹介してもらい、学び始めました。そして秋、米ができ、物置小屋がお米でいっぱいなった時、これで家族が食べていけると、会社も辞めていましたから、涙が出てきました。
そして冬に、山形・庄内に行った際、農薬を使わなくても十分にお米が穫れることをお米農家さんに教えていただきました。これを試したい、しかも自分だけではなくより多くの人と学び合いたいと重幸さんにお願いし、こうして通い稲作塾が始まりました。
田んぼを維持し、かつて田んぼだった場所は元の状態に戻し、「生きるために自分たちでお米をつくれるようにしておく」。この原点に立ち戻りたいと思います。
今年は、田んぼ作業ができる方を中心に活動を行い、終わったあとはコードマーク御代田で語り合い、大事なこと、知恵、記憶、感動を共有していきたい。
もちろん、お子さんといらっしゃる方もどうぞ。ただ、農作業ができる歳のどなたかがしっかりと作業できる状態をつくってご参加をお願いいたします。
【主催】株式会社マナビノタネ (代表取締役 森田秀之)
場所は、長野県北佐久郡御代田町(みよたまち) 面替(おもがえ)地区。中軽井沢から流れる湯川沿いの田んぼ。
里山暮らしと田んぼの師匠は、田んぼの持ち主の重幸さん。ブルーベリー園、タケノコが採れる竹林、ホタルの幼虫や沢ガニが棲む沢、ドジョウが獲れる池の保全、原木でのきのこ栽培、薪作り、川での投網漁、そのほか里山の環境を守るための整備など、まさに"百"の仕事をもつ方。 さらに、はるか沖縄や台湾まで「渡り」をする蝶を里山に呼ぶ 大星・アサギマダラの会を立ち上げ、会長として、花(フジバカマやヨツバヒヨドリ)を植える活動などもしています。そして、御代田町議会議員として地域のために奮闘。最強の師匠です。
農薬を全くつかわない田んぼには、生き物がいっぱいいて、常に有機物を田んぼに供給してくれます。その分、肥料は少なくしています。
【2025年度予定】 案内メールをお送りします。案内を希望される方は、ページ末尾にあるメールアドレスにその旨をメールください。
農作業の予定は以下になります(天候や生育の影響で予定が変わることもあります)。今年はどこが通い稲作塾ということはなく、来られるところでいらしていただく方式です。メールをお送りしますので、そこに書か��ているリンクから参加シートに記入していただきます。
- 4月 トラクターで土起こし、周囲の草払い、整地、畦づくり
- 5/4(祝)8:00-10:00頃 水あげ(水路の共同清掃 湯川の南側)
- 5/5(祝)8:00-10:00頃 水あげ(同じく、北側)
- 〜5/ 12(月) 乳酸菌水 培養、鶏糞まき、水入れ、乳酸菌水まき
- 5/13(火)〜14(水) 代掻き(代掻き:水と土とよく混ぜる作業)
- 5/17(土) 田植え(早朝第8、午前第2,3田んぼ)
- 5/18(日) 田植え(第7,9,10田んぼ)
- 5/19(月) 田植え予備日
- 5/24(土) 中野式除草(第2の1回目)
- 5/25(日) 中野式除草(第8の1回目)
- 5/26(月)〜28(水) 中野式除草(第7の1回目)
- 5/29(木)〜30(金) 中野式除草(第9の1回目)
- 5/31(土)〜6/1(日) 中野式除草(第10の1回目)
- 6/2(月)〜4(水) 中野式除草(第2の2回目)
- 6/5(木)〜6/6(金) 中野式除草(第8の2回目)
- 6/7(土)〜6/8(日) 中野式除草(第7の2回目)
- 6/10(火)〜11(水) 中野式除草(第9の2回目)
- 6/12(木)〜6/13金) 中野式除草(第10の2回目)
- 7/13(日)【都合により中止いたします→】草取り・ブリーベリー
- 9/19(金) 稲刈り準備
- 9/20(土) 稲刈り(早朝第7,8、午前第2)
- 9/下旬 稲刈り(第9,10)
- 10/13(祝) 脱穀(第7,8,9)
- 10/18(土) 脱穀(第2,10)・収穫祭
【参加費とご協力のお願い】
(1)シーズンパス詳細は参加希望者数から決めます
これまではシーズンパスをあらかじめ購入していただき、参加回数に合わせて新米をお渡しすることにしていましたが、田んぼの周りで土木的な作業や中野式除草など、地味だけれど最も大変な作業に従事した人ができたお米を一定量優先的に確保することができるように変更したいと思います。このため、今年はまず参加希望者数と様子を伺い、そこから作業毎の配分を決めたいと思います。
(2)毎回できるだけコードマーク御代田カフェの利用をお願いします
昨年は毎回コードマーク御代田カフェで使える2,000円分のチケットを購入していただきましたが、その集金とレジ作業がかえって大変でした。今年は農作業後にコードマーク御代田カフェにて交流の機会を増やし、そこにご参加いただくことでカフェ経営にもご協力をお願いしたいと思います。
【新たに参加を希望される方・興味がある方へ】
参加希望の方・興味がある方は、tour@manabinotane.com (←「@」は迷惑メール対策のために大文字にしています。小文字にしてお送りください)へメールをください。数日以内に折り返しご連絡を差し上げます。
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