北海��生まれ。1988年、奈良県教育委員会に高等学校国語科教諭として採用。 2003年に教科情報が新設されてからは情報科教諭としても教鞭をとる。県立高等学校教員として20年勤務。2008年からは、奈良県教育委員会事務局に指導主事・係長・主幹等で17年勤務。2021年、人事交流による出向で奈良教育大学教職大学院准教授。2024年、奈良県教育委員会を退職し、大学の専任教員になり、同年、奈良市教育委員会スクールDXプロジェクトマネージャーに着任。現在は、奈良教育大学大学院教育学研究科(教職大学院)教授として、奈良市教育CIO補佐官、文部科学省学校DX戦略アドバイザー等を務める。
What I want to say
学校は、自分のいいところを見つけるところです。長く教員として務めていると、教わるとか教えるということが本質ではないと感じます。こどもたちと先生は、未成年か成人かなどの年齢や立場の違いこそあれ、そこにいる人たちが学ぶ場。先生という存在は、子どもたちより物事を知っている偉い人ではなく、自らがまなぶお手本で、それぞれの人が生まれながらにしてもっている、まなぶ力を引き出す存在です。だから、教校ではなく、「学校」と名付けられているので��ょう。まなびたいことをまなぶためには、自分はどうしたらうまくまなべるのかを考えてみることがスタートです。アナログかデジタルか、リアルかバーチャルか、公か私か、学校か学校外か、自分でやったのか他人に助けてもらったのか…それらは、まなぶことの本質とは関係ありません。その場にいる人たちと、お互いがもっている知識や技能をシェアしながら、良好な人間関係と安心できる環境を確保しながら、それぞれが幸せを感じ、心とからだが自分らしく健康で成長していることを実感すること。それがワクワク。あたらしいことにチャレンジすること。それがドキドキ。新しいことを知るって楽しい。まなぶことって楽しい、というところから、教育を語れたらいいなと思っています。
Each ask
これは Adobe Express で作成している Webデジタル資料です。
- まなびの機会を担当する方の事前準備・印刷・配布という事務負担を少しでも軽減したい
- 印刷して手元でみるかどうか個人で自由に判断していただきたい
- その場のまなびの機会が終わってからも、更新されていく新しい情報の提供を続けたい
- このWeb資料を、無断で複写・転載・録画・録音することはご遠慮ください。
- 必要な場合はどうぞ遠慮なく事前にご相談ください。
- 出自を明らかにし、改変せずに そのまま提示 していただくことを条件に、営利目的でない限り、研修、授業、講演、研究会、勉強会で、私に許諾を得ることなくご利用いただいて結構です。
Where is Japanese education headed?
What is DX?
What is DX in education?
Information and Communication Technology
Current situation of the school
Social Change
江戸時代の松尾芭蕉の俳諧理念の一つで、「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」という考えに基づいています。変わらない真理の中にも新しい変化を取り入れようという考え方です。
伝統を大切にしつつ、時代に応じて新しいものを取り入れていくことであり、古きよきもの=不易、新しくはやりのもの=流行という言葉の意味ではありません。同じことを繰り返して歳月を重ねていくだけでは古びてしまいます。いつまでも変わらない大切な本質的なものを伝えていくためには、そのときどきの新しみを求めて変化を重ねて受け継いでいく流行性こそが不易の本質であり、不易と流行とは根元において一つであり、それは風雅の誠に根ざすものだ、ということを表しています。
近世の教育「寺子屋・藩校・私塾と郷中教育」
「学校の誕生」明治期の教育
明治時代になり、日本は西洋式の教育制度を取り入れることを決め、これまでの寺子屋方式の個別&協働的な学習スタイルから、優秀な先生がたくさんの子どもたちを教えることができる一斉学習を推進するために、明治5(1872)年に「学制」が発布され、最新の教えるための教具(ICT)として黒板や石板などが導入されました。文部省から出されている「小学教則」には、「石盤を使用した綴字(かなつかひ)」の授業法が記載されています。石板は、主に習字や書き取りの授業で用いられ、一般的に使われていた「石板」は木枠にはめこまれています。写真の「石板」には左右に2つの孔があり、ひもを通して使うこともあったようです。石板は、ろう石を丸く削った石筆で表面に文字や絵などを書いて使います。書いた文字や絵は布で拭けば消えるので、何度でも書くことができ、現在のノートのような役割をしていたものです。高価なことから購入できない児童も多く、学校で用意したものを貸し出していました。山梨県内のある小学校の年表には「大正時代、ボール紙の表面を黒く塗って代用品としていた」という記載がありますし、明治9(1871)年「三重県小学規則」の中の「下等教則第八級」には、「習字最初石盤ニテ仮字ノ字形ヲ教ヘ次ニ習字手本或ハ小学習字帖ヲ与ヘテ書法ヲ教フと「石盤」についての記述が見られます。明治初期には石板が学校教育の中に取り入れられていたことがわかります。
「自学自習・独自学習」
「共同学習・討議学習」
「教児一体」
教師による一斉伝達指導は廃すべし。個別化・協同化を前提とする子どもたちが主体の教育がこれからの時代に必要な教育。
大正期の教育「2つの考え方の対立」
昭和期の教育「2つの戦争の時代」
平成期の教育「先生と一緒に最適な解を探す時代」
令和期の教育「自分で考え自分らしいまなびかたで自分で決める時代」
ありのままの自分で
自分の力で
自分に合ったまなび方で
一緒に学びたい人とまなぶ
学びの7段階
1. なになに期
「これはなに?」「それはなに?」
2. なぜなぜ期
「なぜ?」「どうして?」
3.わからない期
「むずかしい」「できない」「むり」
4.いやいや期
「いやだ」「きらい」「おもしろくない」
5.やりたい期
「もっとやりたい」「もっとしたい」「やってみたい」
6.ほっといて期
「自分でやる」「向こうにいって」「うるさい」
7.いっしょにやりたい期
「教えて!」「手伝って!」「もっと聞きたい!」
self-introduction
Teaching History
Education in other countries
日本の教育の何がすごいのか
My impressions compared to education in other countries
- 先生と保護者の仲がよい&苦情がほとんどない
- 指導者より学習者の学ぶための負荷が大きい
- 教科書の内容が指導用ではなく学習用で子どもが自分で勉強できる
- 先生は楽しませようと努力している
- 先生のトークの多くは指導内容ではなくエピソード
Current situation in Japan
学校の��題_不安・不満・疑問
保護者の不安・不満・疑問
日本のICT教育は他の先進国に比べ遅れているといわれていますが、学校は、世界水準へ早く到達するために、どんなことを工夫されていますか?海外ではどのような教育がおこなわれていますか。ICTを使った教育をしている学校としていない学校があります。使われていない学校は、どのようなことを心がけて学ぶべきなのか教えてほしいです。先生に対するICT教育はどのように行っているか知りたいです。子どもが成人した時に、どんな職業が増えるのか減るのか知りたいです。核家族化も進み、個人主義が浸透して、まずは自分がちゃんとしなきゃということで自己責任が大きくなる中、人づきあいが減って家庭の教育力が落ちていると言われています。学校教育に影響が出ているかどうか知りたいです。OSについて、会社等ではWindowsが多いですが、学校ではChrome OSが多いようです。結局、異なるOSの使い方は、個人で習得していかなければならないのでしょうか?コロナ等で登校できないとき、自宅でオンライン授業を全教科受講することをなぜ選択できないのでしょうか。コロナ禍で3年目に入っているので、体制を整えてほしいです。子どもが自宅でオンラインで全教科受けられるようにしてほしいです。教育を受ける権利はあります。何がよくて、何がダメなのかを教えるのが学校だと思います。どのような指導がされているのか知りたいです。私たちが、何をすればいいか、何ができるかを知りたいです。
学校の先生に対する意見
学校の先生の多くは教育学部出身で、昔でいう「文系」ですよね。人を育てる立場として心もちを大切にするので、何かと感覚的な説明が多いように感じます。経験に基づいたお話は説得力もあるし現実として理解もできますが、可視化された根拠も一緒に示さないと、どこか納得できない部分がつきまとうのですが、いかがでしょうか。学校の授業では、子どもたちに対して、ご自身が学んだことや知っていることを教える立場として、「正しいことを教えたい」「間違うことはよくない」を前提に、「理想の先生を演じようとしている」ように見えます。教育の専門職として実践を積んでいて、子どもたちのことを一番よく知っているはずですが、それを研究として公表・共有することが少なく、自分が知らないこと、苦手なことに対して遠ざける傾向が強いように感じます。謙虚でプライドが高い、そんなイメージをもってしまうのですが、なぜでしょうか。「いい先生はどんな先生ですか」「いい授業はどんな授業ですか」と訊ねても、感覚的な答えしか返ってこないのは、学校教育の世界でそのようなことは議論されていないということでしょうか。「いい先生、いい授業、それはそれぞれの考えや子どもたちの実態によって違うので、みんなで議論できるようなことでもないし、そんなに意味はない」という発言で終わることもありますが、そこを突き詰めないのはなぜでしょうか。
近未来の教育
OECD Learning Compass 2030(日本語訳)【2:30】
「令和の日本型学校教育」の構築を目指して【23:31】
What is academic ability?
What is problem-solving ability?
- 領域に縛られず横断的・総合的に取り組む
- 実生活に関わり社会実現を目指す
- 探究と創造のためにあるべき姿を描く
- 試行錯誤して問題を解決する
- 分析して課題を設定して解決する
520_問題解決能力とは何か
Nara Prefecture Challenge
奈良県の先生に「全国一律で同じ整備をしたのにもかかわらず、私たちの奈良県だけが急激に伸びたのは、なぜだと思いますか?」と質問したところ…
Promoting understanding among parents and local residents
YouTubeで、小中学生の保護者と県教育委員会幹部(私)が、オンラインで60分間の鼎談を行いました。Live配信・録画・動画テロップ・提示資料・編集・公開、すべて出演している方がしてくださいました。
What's happening in the world of education?
The reality of Japanese children
Utilization of educational data
教育データの利活用に関する有識者会議資料
Digital and Analog
When ICT is useful for education, it is more about output than input.
Digitalization of Education
School teacher
- 子どもたちの目を見て話す
- 一緒に勉強してくれる
- いつも誰に対しても同じ
- 勉強している
- 趣味がある
- 子どもファーストではない
What is a class?
A チャレンジさせて 失敗させる
B 困らせて 支援する
C 迷わせて 甘えさせる
D 選ばせて 決めさせる
E 今はできないことをさせてみて 努力させる
F 見守って 待つ
G 表現させて なれさせる
H びっくりさせて 笑わせる
I 考えさせて 愉しませる
J 夢を与えて ワクワクさせる
K 身につけたことで 助けさせる
L 学んだことを 知らない人に伝えさせる
GIGA Schools: From "Concept" to "Returning to the Basics of Education"
GIGAスクールとは何かを説明できますか。
Children in 2020
Assessment
Recent guest teacher classes
以下は、実際の授業で「学校外から」「遠隔で」「ゲストティーチャーで」「授業の導入を担当」をしたときの内容です。
- 小学校1年生国語「世界一おもしろい絵本のおはなし」(15分)
- 小学校4年生算数「かたちってなんだ?」(20分)
- 小学校5年生国語「漢字博士になる方法」(15分)
- 小学校5年生国語「四字熟語を知ろう」(15分)
- 中学校2年生国語「自分へのお手紙」(20分)
- 中学校1年生国語「自分が大切にしている物からの手紙を読もう」(15分)
- 高校1年生情報「みなさんの周りの風景を変えてみましょう~情報とは何か」(15分)
- 高校3年生国語「平家物語の中で一番悪い人」(20分)
The significance of using devices
Practice Introduction
Prefectural joint procurement
Changing ways of learning
小学生でこのレベル!
とすると、教職大学院生はどんなレベルなのか!
Final check
ICTが文房具になっているかどうかを、一瞬で見極める方法があります。
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